一体いつから─────── ここがテスト艦の性能開示の場だと錯覚していた？
ということで、先日発売された "ゲーム&ウオッチ スーパーマリオブラザーズ" について一筆。
みなさんはゲーム&ウオッチというゲーム機をご存知だろうか。1980年に初めて発売されて社会現象にもなった、任天堂のゲーム会社としての原点とも言える携帯ゲーム機だ。
そんな傑作機が、デビューから40年たった今、復刻することとなった。同様に今年で35周年を迎えたスーパーマリオシリーズとコラボした代物だ。もちろんレトロゲーム好きの自分は速攻予約した。
後継機が出ないまま3DSシリーズが生産終了して、任天堂の携帯機の歴史に終止符が打たれたその直後に「原点」が帰ってきたんですよ。エモくないですか？はいそこSwitchは携帯機になるでしょとかいわない。
諸元
これ書いてるときが一番楽しいまである
サイズ: 67mm×112mm×12.5mm
重量: およそ68g
画面: 2.36インチフルカラー液晶 Innolux ZJ024NA-17A
解像度: 320×240
CPU: 32bit ARM® Cortex®-M7
ストレージ: Macronix MX25U8035FM2I 8Mb フラッシュメモリ
バッテリー: Nintendo HAC-006 リチウムイオン電池
充電端子: USB Type-C
時計機能: 月差±30s (気温25℃で使用した場合)
内蔵ソフト: SUPER MARIO BROS., SUPER MARIO BROS. 2, BALL
PROS
- すぐれた携帯性
これよこれ。マジで携帯性に優れてる。胸ポケットにしまっておいて、必要な時にスッ…って出すのすごいイカしてる…イカしてない…？
- デザインがイケてる
当時を再現してるから当たり前なんだけど、やっぱ見た目って大事。臙脂色&金色の筐体がいい感じにレトロ感を出している。ABボタンがシリコンゴム製なのもそれっぽくて好き。
- バックライト光量調節機能あり
光量調節ができるので、いい感じに電池を節約できる。部屋の中でやる分には一番暗い設定にしてもぜんぜんいける。素晴らしい。
- 内蔵ソフトが複数ある
元が昔のゲーム機なので、ゲームカセットの概念すらない。ゲーム1個につき筐体1個みたいな感じ。それが今回は3本も入ってる。しかもマリオ2みたいなやり込み要素のあるのも入ってる。これ大事。
興味深いことに、"BALL"が結構面白い。初代ゲーム&ウオッチに内蔵されていたゲームで内容はTDNのお手玉みたいな感じなのだが、これがね、いい暇つぶしになるんですわ。
- USB Type-Cが使える
ｱｲﾝﾎh…某最新スマホはこれを見習いなさい。ゲーム&ウオッチですらType-Cなのに、お前はまだLightningなんて使ってるのか？
- シャレオツな時計機能
時計は時計でも、マリオのステージ風の見た目になっている。A/Bボタンを押せばエネミーが出現するし、マリオもちゃんとそれに反応する。かわいいね
CONS
- 時計を常時表示するには電源供給が必要
電源供給しないで放置すると5分ぐらいでスリープして画面が消える。これはまあしゃーない。フルカラーでバックライト付きなんだから節約しないと死ぬしな
- 立てかける用のスタンドがついてない
ゲーム&ウォッチシリーズはそのほとんどが置き時計として使えるように格納式のスタンドがついているのだが、今回は残念ながらそれがない。まあ初代ゲーム&ウォッチもついてなかったし多少はね？サイズ的にｽﾏﾝﾎﾎ用のスタンドが使えそうだから買おうかなと思ってたり。
- ABボタンがシリコンゴム製
当時を再現しているため、ABボタンもしっかりシリコンゴムで作られている。ただやっぱりプラスチックのそれと押す感触が違うから慣れが必要かもしれない。
ちなみにファミコンの初期ロットもABボタンがシリコンゴム製だった。連打がしにくかったり耐久性にかけたりしたので改良型ではプラスチック製に置き換わった。
- 仕様ミスが存在する
内容がネタバレなので反転しとくわね（えらい）
このゲーム機にはマリオ35周年にかけて35個の秘密イベントが用意されているのだが、そのうちのひとつ「マリオ絵描き歌」の歌詞表示でミスっている。絵描き歌のタイトル画面で選択した言語と、実際に表示される歌詞字幕の言語にずれが生じてしまっている。なお日本語/英語/オランダ語は正しく表示されるっぽいので、まあええか！ｗ
(反転終了)
このミスはどうやら発売直前になって気づいたようで、修正できずにそのまま…となってしまったようだ。ま、プレイに支障はまったくないしおｋか！ｗ
- マリオ3が入ってないやん！どうしてくれんのこれ
わがまま言うんじゃねえよ。でも欲しかった。個人的に。
- 時計として試験時に使えない
これが一番悲しかった。ｱｯﾎﾟｳｫｯﾁと違って通信機能もないし、音も消せるので試験を受ける際の規約に引っかからない。そう思ってたんですよ。
でも悲しいことに某仕様のせいでクロになってしまう可能性が非常に高いことが判明してしまったので、残念ながら試験では使えない。くやしい。
総評
ちょこちょこ欠点はあるけど、それを考慮しても非常に入手する価値のあるゲーム機。
特に当時世代だったｵｼﾞ人は絶対買うべきだと思います。
世代じゃない人でも、ちょっとした暇つぶし用やインテリアとして買ってみてはいかがだろうか。マジで楽しいぞ。
あとYoutubeで公開されてるWeb CMが個人的にめっちゃすこれる。この機体の魅力が全部詰まってるから是非見て欲しい。
