皆さん元気にしてますか。僕はコロナから治りかけのところにくそげのくそ新情報を食らいくそまみれになっています。
本来は書く予定がなかったのですが、一部から要望があったので愚痴をここに載せたいと思う。
その…なんだ。なんだあの新艦艇どもは。なにが「海軍史が蘇る」だよ。少なくとも今回発表された5隻のうち4隻は海軍史を冒涜してるじゃないか。なんなら残る1隻もツッコミどころのある出来だし、WGはもはや歴史を重要視していないことの証左として捉えるしかないだろう。したがって上記の文言はサービスの内容に反するものであるから、景品表示法違反に問われてもおかしくはない。消費者庁さん、こいつですよこいつ。
くそげが景表法違反なのがわかったところで、今回自分がお冠になった箇所について艦別に語ろうと思う。
1. Maine
イギリス超戦艦のDevastationがあのザマなのである程度察することはできたが、まあ残念この上ない。なぜ口径が据え置きなんだ。この規模の船体ならより大口径のものを載せるべきだろう。大人しく45.7cm砲12門程度にしとけばMontana級の拡大発展型として大変素晴らしい出来の架空艦が出来上がっていただろうし、史実という観点をより重要視するのであれば1934年設計の50.8cm砲8門搭載艦を大幅にリファインしたものをお出しするべきだったのではないだろうか。
一方で上部構造物および12.7cm砲の配置については高く評価したい。アイオワ級の改設計案のそれに影響されたようなデザインとなっており、艦の中心線上に12.7cm砲を置くことで対空射界の改善に一役買っているものと思われる。ビジュアル的にも優れているのにもかかわらず主砲のチョイスがあまりにも雑過ぎるのがMaineの最大の残念ポイントだと言えるだろう。
2. Piemonte
とりあえずWGが203mm18門とかいうバカみたいな選択をしなくて本当に良かったと思う一方で、なぜ主砲を1基増やしちゃうんだよ…と思わざるを得ないのがピエモンテである。WG曰くこれは「アンサルド社が1936年に設計した22000トン巡洋戦艦」であるとしているが、元計画が3基のところ4基になっているため100%そうであると言い切るのはあまりよろしくないのではなかろうか。ちなみに60年代に大改装を受けたといった設定らしく、枢軸国としてははじめて戦後兵装を獲得しているという快挙を成し遂げているため今後の戦後ドイツ艦/海自艦艇の可能性に賭けてみたい。
3. Karl XIV Johan
問題はこいつだ。「WW1帝政ドイツの戦艦がなぜか1930年代まで建造が続けられ、なぜか主砲305mm3連装砲に載せ替えられたうえでなぜかスウェーデン海軍の所有になり大改装を受けた」という設定なのだが、ここまで来るともはや何でもアリだろう。「ダンケルク級戦艦が第三次元寇から生還し1950年代に完成、その後幕府海軍の手に渡った」の方がはるかにマシだ。せめてボフォース製40.6cm砲を載せていればロマンの1つや2つはあったものを。
というかわざわざ305mmにダウンサイズした理由が全く思い浮かばない。AnhaltとかMecklenburgとかMarlboroughとか前例があるので単にWGが中口径多砲門艦が好きなだけだろうが、それまったくおもんないからな。史実を無視するな史実を。
4. Scarlet Thunder
その名前はさすがにどうなんだよ。一周回ってもしかしたら英海軍の命名規則に従ってるのでは?と思って海外ニキに訊いたらそんなことはないと一蹴された。そりゃそうだわな。もしかしたらコラボ艦艇用の仮の名前なんじゃねえの?と思いこまないと自我が保てない。助けてくれ。
しかもよくよく見てみると133mm両用砲と114mm高角砲の混載。なんでだよ。元が152mmと114mmだから味付け変えてみましたってか?手抜きみたいなことしないで大人しく133mmのみに統一しろ。そしたら許せるし貴重なG3型戦艦のプレ艦なので欲しい。いや名前が許せへんかったわ。はぁ。
5. Defence
こちらも安直な名前な気がしてしまいがちだが、しっかりと命名規則に従った由緒ある艦名。その代わりなんだその見た目は。ネルソンみてえな船体にKGV砲乗っけて箱型艦橋のなりそこないみたいな上部構造物をポン付けするな変態が。
当初は架空!と決めつけていたが、大型巡洋艦好きとしてWGを信じたかったのでそれっぽい設計を探しなおすことにした。おそらく時期的にも最も近いのは1927年に設計された巡洋戦艦の案だがそもそも主砲口径からして違うし魚雷の門数も違うしやっぱ架空艦かもしれん(即決)。てか1920年代の計画の船になんで1930年代後半の砲が載ってんねんという根本的矛盾が存在するのでWGからの詳細な説明がない限りこれを史実準拠と認めることはできない。架空だわ。
まとめ
バージョン12.6で追加される新規艦艇のラインナップはパンアメリカ巡洋艦以来のクソの大豊作である。キセキの世代2023夏である。こいつらといい日本軽巡(笑)と言い、なぜ「それっぽく」作れないのか。Maineは457か508を積むべきだったし、Piemonteはいっそ近代的外観の100%架空艦にするべきだったし、パンヨーロッパ高ティア戦艦を作りたけりゃ二重帝国の計画艦を拡大発展させたものをでっち上げればよかったし、イギリス大型巡洋艦を実装したけりゃネタはいくらでもあったのに、なぜベストを尽くさないのか。
どうかWGが史実にもっと重きをおいてくれますように。というを言葉を垂れるのも今回が3回目である。どうせこの祈りも届かないのだから、大人しく別ゲーをやったり現実を謳歌する方がより人生を有意義に過ごせるってもんですよ。2Dマリオ新作待ってるよ。